政府や国家
政府や国家は、多重債務の問題については、そういう社会不安につながるような危険性を考えて、自己破産制度を認容しているのである。そうでなければ、借りた金を返さなくてよいなどという、一見、不道徳な法律や制度が、存在するはずはないのである。 言ってみれば、政府や国家の都合が優先しているわけだ。 多重債務者の救済が本旨というわけではなくて。 それを不純と考える人もいるかもしれない。 でも、わたしは、動機が不純であるからこそ、この制度は、うまくいっているのだと思う。 動機がなんであれ、目的がなんであれ、多重債務者にとっては、借金がなくなることは、何よりも、ありがたいことだ。 返す事ができない借金を消滅させる、という一点において、政府や国家の事情と、多重債務者の事情は一致する。 政府や国家は、社会不安の発生を防止して、自己の体制の存続をはかることができる。- 次のページへ:実体験は、時間的、空間的な、制約下にある。
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